レベルアップが加速する! オーシャンズスクール ラボ 情報サイト

日本フットーボールの発展を動画でサポートするサイト「オーシャンズスクールラボ」の情報発信サイト。サッカー・フットサルスキル向上の為の指導者向け、選手向け、親子向けの指導メニュー及び動画コンテンツを発信。サッカーコーチ(指導者)が参考にできるオリジナル練習メニューも多数掲載。

コラム フットサルの有益性

2016年11月19日

コラム

フットサルの有益性
フットサルが世間に認知されて14〜5年でしょうか?
私がフットサルのルールでボールを蹴ったのは18年前でした。
「なんか勝てない」感は未だに思えています笑。

今では所々でフットサルの利点が言われていますね。
まだまだ伝わりきらないので私もテーマに取り上げてみたいと思います。

フットサルの全てを肯定するわけではありません。サッカー・フットサルの両方に触れてきた立場での考えです。
サッカーの方も日本のスタンダードであるサッカー協会さんのライセンス。そのB級でも学んだ上での意見なので少しは信用していただけるかな(?)と思います。

そこに「夢」はあるか?

まず肯定できない部分からご紹介しますと、
「トップスポーツ」とはいいがたい点ですね。
全国リーグのタレントレベルはJリーグのそれをを上回ることは、ほぼほぼないですし、育成年代でもまだ部活は存在しないのが普通。
子どもが大人になった時に「目指すべきプロスポーツだ」とは自信をもっていえない点ですね。
海外でもそうなんじゃないかなと思います。似ているが故に、サラリーのいい方に人気も人材も流れてしまう。

フットサルと同じ5対5のスポーツでバスケットを例に出してみるとNBAのスケールってすごいですね。マイケルジョーダンの現役年収とがすごかったですもんね。ジョーダンを上回る年収を叩き出したのはボクシングのメイウェザーJr.とタイガーウッズ、クリスティアーノ・ロナウドの3人。ウッズはトータル収入でぶっちぎりです。アメリカのプロスポーツ恐るべし。

お金の話からスポーツの魅力に話をもどしまして、私はこう思います。
おそらくですが熱狂的な盛り上がりは人数の問題じゃなくて「神の領域」に達した選手がどのくらい生み出されたか?だと思うんですよ。
素人でもわかる凄さが必要なんです。リカルジーニョすごかったなぁ。あのレベルの日本人が必要なんです。

rical

 

「フットサルはよくわからない」

サッカーコーチの口から聞いたことがある言葉で「フットサルはよくわからない」というのがあります。置き換えると「理解するほどプレーしたことがない」って意味でしょうかね。厳しめに考えると「理解する価値が感じられない」と。。。
もし安直に「フットサルはよくわからない」の言葉が出てきたのであれば養老孟司さんのいう「バカの壁」じゃないでしょうか。サッカー指導できているなら理解できないほどフットサルは難しくありません。

JFAさんのサッカーB級ライセンスでも講習会では4−4+GK、5−5+GKまでしかやりません。
(テーマによって7−7まではあります)

協会が定義するこの講習会の目的は以下の通り
全国レベルの選手(主な対象は18歳以下)の指導ができる人材を養成すると同時に、都道府県の指導者のリーダーとなる人材を育成することを目的とする。

対象は18歳以下。つまり育成年代の指導は基本的に4−4、5−5の理解で事足りますよということです。
それ、フットサルの人数じゃないですか笑

育成年代にはフットサル

サッカーに役立つ要因は何か?ですが、人数的にはすでに立証できてますが、JFAさん曰く全国レベルの選手(主な対象は18歳以下)の指導は5−5までで基本的には足りるということのようです。それに異論はないです。

もうちょっと紐解きますね。
育成年代の選手にサッカーの基本的な戦術を理解させるには5−5で事足りるというのは、まず現象ベースでのことです。
フィールドの人数で例を挙げると発生する現象の特徴は以下のとおりです。
1−1は対人スキルが高められますが、周りの状況変化があまり関係なくなってしまいます。
2−2はパスの登場、周りの状況変化がありますが横関係が中心です。
3−3は3角形の関係が出てきます。
4−4は深みと幅が取れます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(わかりやすさの境界線)
5−5は複数の動き出しが生まれます。

4−4がサッカーの試合と同じ現象が発生する最小単位なのです。左右のパスコースとギャップを通した楔のパスが発生するので「試合 の駆け引き」がなるべく単純な状態で学べるのです。

その他にも狭いピッチでの求められる「速さ」などがあります。
ボールタッチ時間はサッカーの6倍とも言われています。

「試合をすることによって試合が上手くなる」わけですね。

 

 

メリット・デメリット

メリットはサッカーの最小単位で経験を積むと当然駆け引きになれたり、戦術理解が深まります。

フィールド4人というのはなんとなくやったってパスコース作れる人数じゃないので無駄な運動量を減らすためにポジショニングの質が高まります。
フットサルではレベル高くない人でも(競技特性上必要に迫られて)できる戦術的なことが、サッカー日本代表の選手ができていなかったりするわけです。選手やコーチの指導が「上手・下手」の問題じゃなくて、勝利を目指してプレーしているうちに上手くなる仕組みがフットサルにはあるということです。上達するコツは勝とう思って考えるだけです。

デメリット
大人の私ですとサッカーの試合に行くと腸腰筋とハムストリング(裏腿)が筋肉痛になります。
腸腰筋はロングボールを蹴るフォームで使って筋肉痛に、スプリントの筋肉痛は運動不足でなるようです。あと中間視野でボールの芯を蹴れなくなります。

子供だとハイボールの処理に弱くなります。素人サッカーは大人になるとボールが宙に浮いてる時間の方が長いんじゃないかってくらいですし、ボールが上から降ってきます。

将来センターポジションで高さを武器に活躍したい選手は子供のうちから習慣的にハイボールの処理力を身につけたいですが、
ヘディングしすぎると将来目まいなど持病持ちになってしまうので、落下点を見つける練習、最高到達点を見つける練習、インパクトをふわふわボールで練習するなど工夫をされた方がいいです。

 

問題はそこではない

 

デメリットは自主練してれば補えるので問題ないレベルだと思います。
競技の問題ではなくて個人の問題だと思います。

例えば昔よく聞いた少年団の掟は「トーキック禁止」。
それをルールにした背景には「インステップキックを習得してほしい」、「適当なパスを出さないでほしい」という考えだと思います。
私ならこう教えます。「全部トゥキックでもいいよ。その代わり精度にこだわってね」と伝え、ドリブルで横にかわしてのシュート練習で多彩なキックの必要性をに気づかせるのです。

子供が変わらないのは指導者(大人)の言っていることの意味が理解できないからです。
理解できる言葉、状況を作ってあげてください。それを「掟」で済まし、説明を怠る大人はダブルスタンダードを無意識的に子供に教えてしまってはいないでしょうか?

効果を理解できれば変わるはずです。
よくしてあげたい気持ちでいった「活躍するためのアドバイス」の真意が伝わればきっと変わります。

なぜなら子供達は活躍したいからです。

 

フットサル大会に出てみてください。プレーの楽しみが詰まった競技であることが感じられるはずです。

育成コーチ 大島裕樹