レベルアップが加速する! オーシャンズスクール ラボ 情報サイト

日本フットーボールの発展を動画でサポートするサイト「オーシャンズスクールラボ」の情報発信サイト。サッカー・フットサルスキル向上の為の指導者向け、選手向け、親子向けの指導メニュー及び動画コンテンツを発信。サッカーコーチ(指導者)が参考にできるオリジナル練習メニューも多数掲載。

コラム 2016年のプロサッカー

2016年11月8日

コラム

2016年のプロサッカー

「オリジナル10」

2016年。

オリジナル10である名古屋グランパスはJ2降格が決まりました。

最終戦は先に降格が決まっている湘南ベルマーレにも散々たる内容でした。

元プロサッカー選手の方にプロの世界ってどんなものか問うと「競争だからね」と帰って来ました。

その言葉の中には、自分の気持ちでは直接的にどうしようもない「需要と供給の世界である」ことが痛切に表現されています。

需要とは必要なものであり、購入に値するものに金銭を支払うという取引が成立します。

プロになる、プロであり続けることは価値を持っていなければ叶わないのです。

チームはJ1に値する戦力がなかったのでしょう。

 

 

「名古屋は田舎だ。」

日本4大都市に数えられているはずですが?そう名古屋人の私は思っていました。

東京に行くと渋谷交差点の信号待ちで軽く1000人はいるんじゃないか?という光景を目に「規模が違う」と感じました。

大阪では東京ほどファッションに斬新さを表現する雰囲気は感じませんでしたが商売人のコミットがすごいなと感じました。学生時代にUSJに開園の年に行きましたが残念な部分も感じられました。復活を遂げている今年に行ったらポスピタリティを感じました。自分が社会人となりものの見方が変化したとしてもキャストの「本気」が感じられました。USJのトップの人が大阪人じゃないかもしれませんが、関西の方に受け入れられる価値がある事を大いに感じました。

名古屋は本気の仕事をしているのか?と自分で考えてみました。

行楽地の動物園・水族館は公共の運営です。

そもそもサービスを求めてはいけないのかもしれませんが、金にならないから民営が乗り出さないとも考えられます。名古屋は渋ちんであると。

さて、サッカーに話を戻しますと、

プロサッカーである以上は温情で選手を雇うようではいけません。

フロントに求められるのはそこではなく、お金の使い方とチームのあり方です。

順位でしか価値を見れない人がお金を出しているとこうなるのかなと。

イメージはあるのだけど表現仕切れない、伝える共通の知識がないのかもしれませんが、本気の人なら大丈夫なはずです。

「サッカーの仕組みから考えると見えてくるもの」

我々、育成指導者は理想を追求するものです。

将来を見据えて成長の伸び代を求め指導にあたります。

プロは結果が全て。

今勝ちたいのです。

しかし金を出せば結果がついてくるものではありません。

チームスポーツなので闘志とチームワークがあって且つ技術に秀でた選手が勝つために必要です。

今(現在)は過去の行いが習慣となって表れます。

個人のパフォーマンスが高い選手もチームでベクトルを合わせる事が必要になります。

個人のパフォーマンスが高い選手を金で揃えても永久不変ではありません。

選手は人間であり引退移籍があります。

結果を出し続けることは「今」だけでなく「未来のための今」が大切になってきます。

ベクトルを選手個人に頼るのではなく、チームのスタイルとして確立する必要があります。

それが「伝統」となっていくのです。

鹿島においてジーコは偉大ですね。

 

 

「伝統を作る事」

フロントが監督を選んで、結果が出なければクビにすればいい。

それでは結果は出ません。

本気の仕事ではありません。

フロントも責任追求されない結果を求めてチームのスタイル・伝統を確立することを目指して人選していく。スタイル作りを要求していくことが必要です。

サッカーの究極である「意思疎通を高い次元で発揮するチーム」を目指すとチームのスタイルを染み込ませた選手を育成していかねば実現できません。

それはどんなトッププロでも1・2年で構築できるものではありません。

皆さんご存知のFCバルセロナがそのスタイルです。

そしてそれはオランダのアヤックスをモデルにしています。

そして今ベルギーのクラブが育成で台頭してきています。アヤックスをモデルとしながら大学教授の知識を組み込んだサッカークラブスカウティングシステム「フットパス」が「育成のコンサルティング」で認められつつあります。

モウリーニョの活躍によって有名になった戦術的ピリオダイゼーション理論もポルトガルの大学教授が提唱したものです。

「他分野の叡智を集結する時代」

他分野の叡智を集結する時代となってきています。

日本もいいところはたくさんあるはずです。相撲の体造り、武道の身のこなしや心と体のつながりを表した型と呼ばれる基本の修練、トヨタの「カイゼン」。

いいものをすでに持っている。

それを生かす・殺すのはそれを織り成す人間側の問題。

事に当たる人の「本気の仕事」が必要ではないでしょうか?

 

育成コーチ 大島裕樹